イタリア旅行(18)

※イタリア旅行(18) -2002.11.22- <六日目>

サン・ピエトロ広場に出て、さて、次は何処に行こう
かとあたりを見回す。 といっても、すぐ見つかるわ
けでもなく、ガイドブックを取り出す。

近くにサンタンジェロ城があるようだ。 歩いて行け
る距離なので、兎に角そちら方向に歩を進める。
ヴァチカンは世界一小さな国である。 従って城壁
があり、門もあるが、国境警備があるわけでもなく、
自由に出入り出来る。

しかし、中世時代には、法王とローマ貴族との争い
の時、法王達はこの城壁の上の道を通ってサンタ
ンジェロ城に入り、防戦したらしい。 

城壁に沿って東へと歩いていく。 大きな通りを越え
ると、すぐサンタンジェロ城が目にはいる。 歩いて
10分くらいだから、大した距離ではない。

サンタンジェロ城

 この城は、テヴェレ河畔にあり、紀元後135年ハ
 ドリアヌス帝が自分と子々孫々の墓所として建設
 を開始、4年の歳月をかけて完成した。

 この城の名は、590年、法王聖グレゴリオ1世が、
 その頃ローマに猛威をふるっていたペストの絶滅
 祈願の行列を催していた際に、城の上に天使(=
 アンジェロ)が現れ、手にした剣で悪疫を追い払っ
 たという伝説に由来する。

 1527年、法王クレメンテ7世が神聖ローマ皇帝
 カール5世の”ローマ略奪軍”に囲まれ、この城に
 逃げ込み、身の安全を図った事で有名である。

 イタリア統一後は兵舎や政治犯収容所として、現
 在は武器・美術品等を陳列する博物館、および
 歴代法王の廟として使用されている。

 また、この城に架かるサンタンジェロ橋は、ローマ
 で最も美しい橋といわれ、橋上の天使10体は17
 世紀のベルニーニの作である。 この橋はハドリ
 アヌス帝が建設したもので、橋げたを繋ぐアーチ
 のうち、中央部の3つは当時のまま残っている。

お城の中に入りたかったが、残念ながら時間がない
ので、サンタンジェロ橋を渡って行く。 そういえば、
オペラでトスカが身を投げるのはこの城からである
が、当時はテヴェレ川がすぐそばに迫っていたのだ
ろうか。

橋上からの眺めは素晴らしい。 ただ物売りが多い
のは煩わしい。 古代ローマ人らしい扮装で、コン
サートのチケットを売っている。

橋を渡りきったところで、そのまま前進し、一本目を
右側に路地に入ってみる。 裏通りも、なかなか趣
きがある。 

さて、今日は午前中のみ自由行動で、午後はグルー
プと行動を共にするので、ぼつぼつホテルに帰らな
ければならない。 川と大聖堂のドームが目印なの
で、道に迷う心配はない。

サン・ピエトロ大聖堂を出て広場へ
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衛兵
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